小石丸の伝説と松の献樹について
2023年5月、滋賀県多賀町にある大瀧神社・犬上神社にて、株式会社マーブル&コー 代表取締役 大瀧昭一郎は一本の松を献樹させていただきました。
この地には、古くから語り継がれる伝説があります。
昔、日本武尊の第一皇子である稲依別王(いなよりわけのみこ)が、災厄をもたらす大蛇を退治するため、忠犬・小石丸を連れてこの地を訪れました。
ともに大蛇を探すもなかなか現れず、王が休もうとしたその時、小石丸は激しく吠え立てます。
あまりの騒がしさに怒った王は、小石丸の首を一刀のもとにはねてしまいますが、その首は空を飛び大蛇に噛みついて王を守ったといわれています。
小石丸の忠義に心を打たれた王は、その霊を祀り一本の松を植えました。
現在ではその松は枯れてしまいましたが、今なお「犬胴松」として大瀧神社の県道を挟んだ向かいのお堂に祀られています。
私たちと小石丸との出会い
この伝説を知ったのは、私たちマーブル&コーが滋賀県でイベントを企画・開催することが決まった直後のことでした。
偶然にも、開催予定地の近くに「大瀧神社」という、私(代表・大瀧昭一郎)と同じ名前を冠した神社を見つけ、興味を持って訪れました。
神社を参拝し、犬上川の清らかな流れを眺め帰る間際、ふと第一鳥居の外に出て振り返ると県道を挟んだ先に小さな祠があるのが目に入りました。
近づいてみると、そこには小石丸を祀った、かつて王が植えたとされる枯れた松が丁寧に祀られていたのです。
小石丸に託した願い
パートナーへ言葉が通じず、自らの想いをうまく伝えられなかった小石丸。
それでも最後の瞬間まで王を守り抜いたその姿に、「現代の犬たちがもっと人と通じ合い、幸せに生きられる社会をつくりたい」という想いを込めて、祠の前で手を合わせました。
その直後、第一鳥居を抜けて駐車場に向かう私と愛犬を妻が撮影した写真に偶然にも柔らかい光が写り込んでいました。
写真用語で言えば「フレア」や「ハレーション」ですが、私はこれを、小石丸からの「会いに来てくれてありがとう」というメッセージだと受け取りました。
松の献樹とこれから
この出会いと祈りをきっかけに、私たちは大瀧神社に新たな松を献樹させていただきたいと申し出ました。
約2000年ぶりとなる小石丸への献樹。神事は多賀大社の城宮司をはじめ地域の皆さまのご厚意とご協力により執り行われました。
大瀧神社氏子総代の三坊様(当時)、氏子の皆さま、多賀町観光協会の土田様をはじめ関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
忠犬の伝説を、次の世代へ
小石丸の物語を通して、「犬と人がもっと深く理解し合い、幸せに生きられる社会」をつくり、さらに私たちが理念として掲げる「愛犬家も犬も犬が苦手な人もみんなが笑顔で楽しく幸せな快適に暮らせる社会をつくる」を、より多くの方に伝えて形にしていきたいと考えています。
この素晴らしい神話の地に、ぜひ皆さまも愛犬とともに足を運んでみてください。
きっと、特別な何かを感じていただけるはずです。
📍大瀧神社・犬上神社
〒522-0337 滋賀県犬上郡多賀町富之尾1585
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株式会社マーブル&コー
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